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デジタルイチガンレフの備忘録。 M's Studio

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ぼかしてみよう                      2018.04.26更新

EF16-35mmF4L IS USM 70mm F11

 一眼レフカメラで特徴的な撮影と言えば「ボケ」じゃないでしょうか。目立たせたい被写体にピントがあっている。ほかに映り込んでいるものは「ボケ」ている。写真を見る人はピントが合っているとこに目が行く。

 例えば運動会の時など我が子にピントを合わせて、周りに映っている子をボヤッと映し我が子を目立たせるなどの表現があるでしょう。

 スマホで撮影したものは全体にピントが合うので、どこを目立たせたいかがわからない写真になっちゃいますよね。(最近のスマホは「ボケ」すら表現してしまうものもあり、どんどん高性能になってますね。)見る人によっては全部にピントが合ってるほうが好みっていう人もいるので感じ方はそれぞれなのでしょうけど。

 もちろん「ぼかしすぎて」観光地の名所で思い出に撮ったのに人物以外どこの風景かわからないというのも問題でしょうし、「ボケみ」をコントロールできるとカッコイイですよね。



単純にボケ方を比べてみました。





まずはこんな感じで撮影。
最短撮影距離で手前の「マリ〇」にピント合わせました。
Canon EOS80D EF16-35mmF4L IS USM

まずはズームレンズの広い範囲の撮れる「広角側(16mm)」で絞り「F値」は一番数字の多いほうのF22
スマホで撮ったような全体がわかる絵ですね。
Canon EOS80D EF16-35mmF4L IS USM 16mm F22


次に「F値」を中ほどのF11にしました。「ミュー〇ー」より後ろがややぼんやり。
それでもどちらかというと全体がわかる。背景散らかってる部分は白塗りしないといけないくらい。
Canon EOS80D EF16-35mmF4L IS USM 16mm F11

このレンズ(EF16-35mmF4L IS USM)で一番「F値」の小さいF4
ここで「マリ〇」がはっきり他がぼんやり。後ろのごちゃごちゃ白塗りしなくていいかな。。。
Canon EOS80D EF16-35mmF4L IS USM 16mm F4

次に最大ズームの35mm側で。「F値」は一番数字の大きいF22
Canon EOS80D EF16-35mmF4L IS USM 35mm F22

「F値」11。ミュー〇ーはだいぶ「ボケ」てます。
Canon EOS80D EF16-35mmF4L IS USM 35mm F11


「F値」4。「マリ〇」以外はしっかり「ボケ」ました。
Canon EOS80D EF16-35mmF4L IS USM 35mm F4

ちなみに最初の「16mm・F4」で撮影したものを35mm相当にトリミングしてみると
Canon EOS80D EF16-35mmF4L IS USM
比べると、35mm・F4で撮影してるもののほうが「ボケ」ていますね。

このようにしっかりぼかしたいなら

  • 撮りたいものにしっかり近づいてピントを合わせる。
  • ズームレンズの場合には最大望遠側で。
  • 「F値」はそのレンズの数値の一番小さいほうへ。
  • 逆にぼかしたくないなら、「F値」の数字は大きいほうへ。しかし「F値」大きくするなら手振れ注意。
  • F値を大きくするとシャッター遅くなる。上の場合、F4→Tv1/13秒、F11→0.6秒、F22→2.5秒


■ EF70-300mmF4-5.6L IS USM にて撮影

 望遠ズームレンズで撮影。このレンズだと最短撮影距離、こんなに離れちゃいます。
 最短撮影距離はちょうど「マリ〇」の帽子の「M」マークです。
EF16-35mmF4L IS USM


70mm側(広角)F32(最大) 全部にピント合ってる感じ。カレンダーの文字もはっきりしてます。
EF16-35mmF4L IS USM 70mm F25

70mm側(広角)F14 上と大差ないですね。文字がかすかにボケてる。
EF16-35mmF4L IS USM 70mm F11

70mm側(広角)F4(最小値) 「ミュー〇ー」が「ボケ」ました。
EF16-35mmF4L IS USM 70mm F4

300mm側(望遠)F45(最大) 全体にピント合ってます。シャッタースピードは「5秒」も
EF16-35mmF4L IS USM 300mm F45

300mm側(望遠)F20 「マリ〇」だけにピントが合い。ほかは「ボケ」ました。
EF16-35mmF4L IS USM 300mm F25

300mm側(望遠)F5.6(最小値) 今までの中で一番「ボケ」てます。
「鳥」が一番手前なのですが、「マリ〇」が一番手前のように見えます。
EF16-35mmF4L IS USM 300mm F4.5
こちらも70mmで撮影したものトリミングしてみると
EF16-35mmF4L IS USM
やはり300mm側で撮影したほうが「ボケ」てますね。



もっともっとぼかしたい場合。

  • ズームレンズではなく、単焦点レンズを利用する。
  • F値の数字の小さいレンズを使う。F5.6<F4<F2.8<F1.8<F1.2 「F」の数字が小さいほうがよく「ボケ」る。…が、お高いレンズになります。
  • よりイメージセンサーの大きなカメラを使う。「フルサイズ」。…が、お高いボディになります。
  • 被写体とほかに映り込むものは距離をあける

 などでしょうか。


 上の撮り比べのように「絞り(F値)」によってピントの合う範囲が変わっていきます。(「被写界深度」というようです。)
 複数人数を撮影するときには手前の人から奥の人までピントが合うように、それ以外はぼかして撮影みたいなこともできますよね。
 ただ、「このレンズのこのズーム位置だとこのF値でどこからどこまでピントが合うな」とか、なかなかわかんないですよね。可能であれば絞り値変えながら何枚か撮ると面白い感じになるかもしれないですね。
 絞りの数値を大きいほうにすればするほど、シャッタースピードが遅くなるので、「手振れ」には注意。

  

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